2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『シティ・オブ・ゴッド』02 フェルナンド・メイレレス

誰がどこで話題にしたかもはっきり覚えている。紹介されてから見るまで12年(笑)。俺こういうの多いなあ… 2本続けてスラム街もので、がさつなガキばかりの故郷を思い出す。

『スラムドッグ&ミリオネア』08 ダニー・ボイル

主人公が戦う相手は「貧困」で、比喩的にいえば「戦っている」のだが実際は「耐えている」。クイズでの成功は何かの成果ではなく偶然、耐えた結果の幸運でしかない。 求めて勝ち取りにいかない主人公は、映画にとって弱い。 構成は面白くて、後半いい意味で…

『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』08 ポール・トーマス・アンダーソン

これが20世紀。

『ノー・ランド』07 コーエン兄弟

これぞという逸品。コーエン兄弟はキッチュ感が好きになれなったけれど、成熟してよくなった。 ちょうど07年ごろ自分で構想していた作品に展開や一部シーン設定が似ているので驚く。

『スカーフェイス』82 ブライアン・デ・パルマ

見かけの激しさの割に間延びしてみえるのは、ゴダールによる「画面の外に何もない」というデ・パルマ評が的を射ている部分もあれば、シーン内での説話的な情報の制御が微妙にゆるいというせいもある。 マシンガンの快感原則はすでに現代人の中に刷り込まれて…

『バーニー/みんなが愛した殺人者』11 リチャード・リンクレイター

ドロドロしたテイストを予測し、ライトコメディタッチの前半が始まっても転調を期待し続けたのだが、最後まで軽く終わる。優れた演技や的確な演出は悪くないし、それだからこそ最後まで見続けたのだが、見終えて小さな後悔。

『CUT』11 アミール・ナデリ

芸術家のナルシズム。