2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『手紙』06 生野慈朗

山田孝之の漫才にテンポが欲しかった。そこは演技の力の入れ所でしょう。

『トップガン』86 トニー・スコット

展開はベタながら、セリフは結構いい。 一箇所気になったのが、相棒を訓練中の事故で亡くし、エリートの彼女にも去られた主人公が救いを求めて上官の自宅に行く。そこで若い短パンタンクトップの上官の娘に一瞬視線を奪われる。意図的な演出である証拠には、…

『インランド・エンパイア』07 デビット・リンチ

『バクマン』14大根仁

後半は予想通り主人公の入院をピークに持ってきたが、ヒロインとの恋愛エピソードの結末を含めていかにも原作の一部で形を整えただけだったのは残念。 大根さん、女の子を可愛く撮る才能には本当に恵まれていて器用な人。

『ハロルドとモード 少年は虹を渡る』71 ハル・アシュビー

ナチ収容所、反軍思想、人格障害的な犯罪性癖の肯定、反エスタブリッシュメント、ヒッピー思想、ニューエイジ…と古びて幼稚な時代色に半ば引いて見ていたが、ラストで老婆の潔すぎるほどの自裁、その死からむしろある力をもらって独り歩き出す少年に心を動か…

・舞台『愛と希望の先』月刊根本宗子第13号 TVにて 素直にシンプルに演劇を作っている。下手に売れている誰かの真似をしている感じがない。 このままあまり抽象化されていない生身の感覚で作り続けるときついだろうが、明らかに才気のある人なので、どんど…

『雨あがる』99 小泉堯史

『ハンナ・アーレント』13 マルガレーテ・フォン・トロータ

「凡庸なbanal」人物アイヒマンは政府の実直な一員としてユダヤ人の虐殺に加担する。 それを指摘したアーレントは、「ナチを擁護するのか」「傲慢だ」と「凡庸」に物を見る人々から指弾される。 蓮實重彦先生がいう「凡庸」のルーツはここか。