2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『セブンス・コード』14 黒沢清

現実とわずかに違う別のリアリティの世界を存在させるという、黒沢清作品の一つの系列。 と思わせて実は伏線で、そしてまた別のリアリティへ。

『マッドマックス』79 ジョージ・ミラー

『スウィング・ガールズ』04 矢口史靖

なぜこれがヒットして名声得てるのか、と考えながら見続ける。 あまり面白くないコントを平凡なプロットに添うように並べている。強引だったりありきたりだったり。 部分が前後や全体と響き合わない不快感。

『最上のプロポーズ』13 青山真治

『火垂るの墓』88 高畑勲

大人は誰も助けてくれない。 妹の死を兄が看取る。兄の死は誰にも看取られない。ということはこの兄妹の死が二人共に誰にも看取られなかったのと同じだ。 この兄妹の悲惨を記憶し追憶する人は誰もいない。戦争によくある悲惨として、戦災の悲惨総体として偲…

『リンダ リンダ リンダ』05 山下敦弘

実存的な感触も取り込んで演出が上手い部分と、手を出しあぐねてペタリとしか撮れていない部分とのムラがある。 脚本にドラマが乏しい。 瑞々しいから破綻している。 瑞瑞しいのだからそれだけで肯定したい気もするが、瑞々しさだけならそれだけに過ぎないで…

『ペコロスの母に会いに行く』13 森崎東

森崎東という監督の面白さが分からなかったのだが、特別な仕掛けもないメロドラマがあっさりと腑に落ちて驚く。

『暴走機関車』85 アンドレイ・コンチャロコフスキー

なんとも割り切れない感触の映画で、それが面白い訳でもなかったのだが、HDレコーダーに録られていたのでそのつまらなさの正体を考えたくて見返した。 ロシア人の監督が70年代アメリカ映画的な反骨無頼漢を描こうとして大幅に勘違いし、ほぼ魅力のない主人公…