『淵に立つ』16 深田晃司

『隠された記憶』05 ミヒャエル・ハネケ

◯オフィス上の空 6団体プロデュース 1つの部屋のいくつかの生活@吉祥寺シアター 黄: アガリスクエンターテイメント『エクストリーム・シチュエーションコメディ(kcal)』 Straw&Berry『サイケデリック』

『炎の城』60 加藤泰

『ハムレット』の翻案。尺が短い割に『ハムレット』にはある全体と響き合う細部がなくなっている。 加藤泰の凄さはコンテにあり、左翼的主題にはないと確認。 チャンバラ場面を見ながら、最近の映画のチャンバラとアクション(『隠し砦の三悪人』『のぼうの…

『グラディエイター』00 リドリー・スコット

つまらなかった。リドリー・スコットの名前がなかったら見なかった。 欠点のない主人公、ヒロインも敵も魅力がない。シチュエーションはしばしば類型的である。ラストの対決は、敵の皇帝があまり強そうに見えない(一応前半で、皇帝が剣のトレーニングをして…

『岸辺の旅』15 黒沢清

『東京物語』のカバー映画。 しかし、あまりに「世界の他の映画」を前提としすぎている気もする。それも一つの手法だろうが、そんなものは無意識に追いやってしまえ、とも思う。

『日本で一番悪い奴ら』16白石和彌

70年代東映映画へのオマージュ。 しかし、セントラルクエスチョンがないって致命的じゃないかい? 退屈で仕方なく、ミッドポイントまで。

『クリーピー 偽りの隣人』16 黒沢清

『バトルロワイヤル』00 深作欣二

Netflixの体験契約期間が今日切れるので、無料作品の一本としてチョイス。 初見。前半だけきちんと見て、後半は流す。 メッセージが「大人を信じるな」はいかにも深作さんらしい、遺作らしい遺作(厳密に言えば「2」が遺作)だ。深作さんって最後まで成熟し…

『怒り』16 李相日

前半、逃亡犯と疑われる3人の人物と彼らと出会った人々の交流の日々を悠々としたテンポで伝えてくる。2時間超の尺ならではの語り口で、この監督すごく上手くなっている。 しかし終盤、『悪人』でも同じ問題があったが、脚本も兼ねている監督が自らを(あるい…

『髑髏城の七人〜アカドクロ』04 劇団☆新感線

新感線作品がHDに何本も溜まっていて、チェックしなければと思いつつ長年経っていた。 昔の時代劇・テレビ・漫画の定型表現を新しいデコレーションで見せている商業演劇ではないか。ドラマの薄さをアクションで埋めている。 さっさと消せば良かった…

『沈黙ーサイレンスー』16 マーティン・スコセッシ

『オーロラの彼方へ』00 グレゴリー・ホブリット

『日の名残り』93 ジェイムス・アイボリー

『ウソはホントの恋のはじまり』13 カット・ロング

『her/世界で一つの彼女』13 スパイク・ジョーンズ

◎『アンドロイド版 三人姉妹』12 平田オリザ作/演出 三女がアンドロイド、という設定でやろうとして、アンドロイドがそれほど多くの演技の要求に応えられない(あるいは、長丁場に持たない)ということがわかってこういうアンドロイドの設定になった、とい…

『パッセンジャー』モルテン・ティルドゥム

やや珍品。予想していた展開とだいぶ違う。コールドスリープから目覚めた原因は驚くほどしょぼいし、その解決含めて無理がある。 そこをSF的な絵作りや細部と演技とで大幅に救って、そこそこに成立させている。 主人公がいやらしい不道徳をやる映画って、そ…

『ゴールド金塊の行方』17 スティーヴン・ギャガン

『エイリアン コヴェナント』17 リドリー・スコット

あまりにエイリアンシリーズらしく、そこから一歩もずれない作りに退屈した。最後の最後でちょっとしたひねりが入って、このセオリー通りの展開はそのひねりのための壮大な前振りかとも思うのだが、いかんせんそこまでに退屈していると失った興味は戻らない。…

◎『熱狂』16 劇団チョコレートケーキ(TV放映) 演出家の人が「『熱狂』だけを見た人は、ナチスのサクセスストーリーと誤解するかもしれない」と放映前のインタビューで話している。 しかし、登場人物である党中枢部の人々に「偉大さ」や「若さのエネルギー…

◎『あの記憶の記録』16 劇団チョコレートケーキ(TV放映) まず、主人公と、後半の主人公の兄以外、人々にほぼキャラクターがつけられていないのが演劇としては欠点だろう。前半はそこが気になった。 中盤あたりで、舞台上の椅子を使ってユダヤ人たちの死体…

『ズートピア』16 リッチ・ムーア バイロン・ハワード ジャレド・ブッシュ(共同監督)

教条的ですっきりしない。どんなにその思想が正しかろうと、最終的に思想に奉仕しているものは好きになれない。

『15時17分、パリ行き』17 クリント・イーストウッド

ドラマチックな演出がないということがウリになのだろうが、日常的などうということもない偶然が次々といくつも積み重なっていく過程は丹念に描いている。結果として3人の男がテロに出会い、それを退治してしまい、百数十人の命を救ったヒーローとなる。日常…

『バベル』06 アレハンドロ・ゴンザレス・イリャニトゥ

『ならず者部隊』56 Between Heaven and Hell リチャード・フライシャー

邦題、まるで内容と関係なし。

『ユダ Judas』13 大富いずみ

風俗的なベストセラーをダサいメロドラマにしてるんだろう、と思ったら演技も演出も洗練されていて最後まで全く苦痛なく見ていられて驚いた。 驚くような場面もないし、結局は通俗的な結論で終わるのだが、だからこそこの水準に驚く。

『獄門島』77 市川崑

この時期、『犬神家』以降半年に1本のハイペースで石坂金田一やってたんだよな。

『ブラッド・ダイヤモンド』06エドワード・ズィック

『アンブレイカブル』00 ナイト・シャマラン

なにで勧められて録ったのか、パソコンにあった。 しかしシャマランの神秘主義とそのずらしは、どちらも面白いと思わない。小器用、といったらよいか。 セントラルクエスチョンあってこそ、そこから逸脱するヒネリが効くと思うんだが、なにがセントラルクエ…