64日目

四季ははっきりしているのがいい。
五感への刺激がそれだけで楽しい。
ただ、ここ数日の梅雨らしい梅雨には困っている。
もともと出歩くのを面倒に感じがちなのに、さらに億劫になる。
ひとつ気合いを入れる。
ああ、洗濯物が溜まっている。


酒が飲めない飢餓感が炭酸飲料と甘い物に向かっている。
良い年した男が歩きながらチョコパン食っているのは、かなりみっともない。
みっともないという自意識くらいはあるので、
(外回りの仕事が忙しくて小腹が空いたんだけど、店入って一服する暇もないんだよね)
というそぶりはしている。
そぶりにまで高まっていればよいが、心の中でそう設定しているだけで傍から観てそれが表現されているかは分からない。


明日は珍しく午前中から出かけなければならない。
今から心の準備をしている。


久しぶりに小説読了。『予告された殺人の記録』(ガルシア=マルケス
ぼちぼち楽しむ。
解説を読んでほとんどのことを読み取れていないことに気付くのは、いつものこと。
文学の読み方は良く分からない。いや、自分は良く読み取れないものを「文学」と呼んできたのだった。
つまらない壁を作っていたものだ。