9 to 5

長過ぎもせず、短すぎもせず、ほぼ9時から5時で仕事終る。珍しい。

才気走っているけれど、こなれていて鼻に吐かない。上手い。
一見複数の女のエピソードの羅列に見えるものを繋げているのは全員が勤める電器屋の停滞した雰囲気。
日常にさらりと忍び込む悪意と嘘。日常の表面にふと忍び込むそれらのエピソードと変わらぬものとして、女のうちの1人が付き合い始めたばかりの男に動機もなく殺され、映画は終る。殺人は他者との出会いの軋轢が極大化したに過ぎぬ、と見える。