舌の根も乾かぬうちに

目的地に近付くにつれて徐々に移動が停滞し旅行ツアーは目的地の島の入り江で停止し続ける。面白い。


始めて浄水器というものを買った。
東京に来た頃には水を買うなどという贅沢は馬鹿らしくてしようがなく意地でも水道水に耐えようとしていたが、そのうちにこの蛇口から出るものは明らかに舌に悪く身体に入れるのにどうにも無理があると結論せざるをえなくなった。今ではペットボトルを持って歩くのもすっかり生活習慣として定着していた。
今実行している1日2食健康法では1日あたり1.5〜2Lの水の摂取を奨められているので、最近はほぼ1日1本のペースで家庭用のペットボトルを空けていた。
数日前、その健康法を紹介するメールマガジンを読み返していたら大手メーカーの浄水器が紹介されていることに気付いた。
価格.comで探すと送料込みで五千円しない。2ヶ月分のペットボトル水代ならば、と購入。
飲んでみると、癖がなくてすっきりしている。これが東京23区の水道水かと目を見張る。ジュース缶くらいの小さな浄水カートリッジを通しただけなのに。味覚にそれほど自信はないのだが、いつも飲んでいる安いミネラル・ウオーターに比べたら勝るとも全く劣りはしない。
先日僕に浄水器を(「販売」や「勧誘」でなく)「紹介」してくれたマルチの人の弁によると、ペットボトルの水は食品衛生法の管理はあっても水道法の規制にはひっかからないので、鉛の含有量が危険水準を超えているものが殆どだという。過熱殺菌しているので、良いも悪いもひっくるめて菌が死んでいるともいう。真偽の程は分からない。この時代に全ての健康情報を鵜呑みにしていたらキリが無いので、よほど明確な科学的証明がない限り気にすべきではない。
ただ、この水が旨いのは確か。計算上、カートリッジは2年半保つ。こんな安くて良いモノがあるのだなあ。良い買い物をした。