オールナイト2日目

徹夜で一件仕事の顔合わせ。
それから眠る。


昨日楽しかったのでオールナイトまた行ってみた。
(昨晩徹夜対策とストレス解消でコーヒー飲みまくったので、今日は胃がひどくイガイガしていて辛かった。)

  • 『右側に気をつけろ』87
  • 『勝手に逃げろ/人生』79
  • 『ヒア&ゼア・こことよそ』74
  • 『うまくいってる?』75 全てジャン・リュック・ゴダール

ゴダールという作家とは完璧に出会い損なっている。
4本もまとめて見たのは初めてで、このくらい見るとようやく作品の生理が掴めて乗り易くはなるのだが、それでも最後まで違和感が消えることはなかった。この特集のパンフレットでも黒沢清が「難しいこと知らなくても良いんですよ、と笑かしてくれてる」と言うくらいなのだから、そういう見方が出来れば良いのだが、もうこの作風/生理に対して反射的に身構えるようになっている。その条件反射のせいなのか、根本的に作風に対して感じているものなのか分からないのだが、自分の面白さのセンサーはダイレクトにはほぼ一切反応しない。これが解消する時がくるだろうか? 解消したくてゴダール自身の著書と研究書は結構家にある。その日がくれば良いが、こなくても別に構わないのかも。
今日ダイレクトに反応してしまった唯一の例外が『勝手に逃げろ/人生』で年嵩のビジネスマンが自分の部下と二人の娼婦と4Pをしている場面で、数珠つなぎになった4人それぞれに「俺が踏んづけたら嘗めろ」「嘗められたら腰を動かせ」「腰を動かしたら銜えろ」など行為をいちいち指示して、その指示が少しずつ増えていく。その段取り感、とくに画面の外できっかけで声だけを出させるあたりに、まるで映画の演出行為そのものではないか、と笑った。年嵩のビジネスマンが監督なのだ。(実際よく出来たギャグで、下ネタというにも馬鹿らしすぎるのだった。)


『うまくいってる?』を見ている間、自分が目指している方向は果たして自分の経験に根差していないのではないか、さらに根差していないとして根差す必要はあるのか、といった疑問に深く捕われたことを備忘のため書いておきます。