掲示ツアー3日目

予定していた50カ所余りを回り終わる。
反応が楽しみ。


一昨日にも書いたが、自転車では行ける、しかし歩いて行くのはさすがに無理という範囲の街の風景を掲示のついでに見て回る。
その印象をひとことでいうと、「カオス」。この僅か数キロ四方の範囲の街区には実に秩序というものがない。
風呂無しの木造アパートのすぐ近くに、そのアパート数個分の、レンガ敷きの車止めのスペースを持つ小金持ち用のマンションがある。畑は幹線道路沿いにすら残っている。気がつくと、2階建て以上の建物がなく、やたらと空が広い住宅街に出ているが、角を曲がればありふれたどこにでもある商店街である。
こんなことを買いても、そんなのその辺にあるじゃん、と言われるだけかもしれない。僕がほぼ毎日通っている駅までの道にも、そのくらいの変化はある。
しかし、この3日間、自転車でそのありふれた変化に付き合い続けていると、街というものがいかに人間の意識が当然要請するであろう秩序から外れて生成してきたかを徹底的に思い知らされる。
新鮮な陳腐さの刺激を受けて、自分が慣れきってあたかも書き割りのごとく感じていた陳腐な風景が、本来の意味 - というか「カオス」の感触だから「本来の無意味」というべきか - を取り戻し、新鮮に思えるようになった。
このカオス感を集合的無意識の表象ととらえることは出来るだろうか。無意識にはこの風景よりは多くの秩序が存在している気がする。


昨晩も2時間1ユニット×2セットの睡眠。
ツアーから帰ると眠いのだが眠くないのだかが分からない。
横になってみると、肉体の疲れは癒え始めるが、寝入れはしない。
諦めてファミレスに行ったところが、ちぐはぐに眠気が来た。窓によりかかり椅子に沈み込んで眠る。
気を取り直すとあっさり3時間近く経っている。居眠りにしては深い眠りになっていたらしい。