3分話す

仕事でカメラのフィルム装填の講義。まだまだカメラについて知らないことがたくさんある。



上映会場で、13年前、僕が初めて映画作りをした時の監督と偶然会う。
当時監督が書いてきた上映時間45分の予定の映画の「脚本」はレポート用紙一枚、シーンこそ分けられているが台詞は具体的に書かれておらず「ここで3分話す」などと時間の長さだけが書いてあった。
現場で3人(監督が主演を兼ね、もう一人役者が参加していた。僕はカメラを回していた)で会話の流れだけ組み立てて、言葉の選択は流れに任せた。出来上がった作品には、インプロビゼーションの魅力は全くなかったのだった。