Prideミドル級GP

F-I2005-08-28

MVPはショーグン。


桜庭の物語は完全に連続性をとっくに失っており、かつての名ドラマを番組改変期にリメイクするようなものになっている。
シウバとミルコの物語は今日で仕切り直しとなったが、この二人は外国人だからリスタートが簡単に切れるものかどうか。


ふと、アンディ・フグのK1優勝までのサクセス・ストーリーを思い出した。負ける筈のないところや負けちゃいけないところで、何度もやられてるんだよなあ。
案外ミルコはここからが山なのかもしれない。戦争、父親の死、幼い子供と妻、逆境と愛情と頂点を目前にしての挫折、溜めはたっぷり溜まっている。ここから爆発したらすごいじゃないか。そしてミルコは第2のフグとなる。ジャパニーズ・ドリーム。


最近格闘技雑誌をチェックしていなかった。
観戦後に食事を共にした友人によると、報道されているところでは、ヒクソン・グレーシーが引退試合のプロモートを日本に打診中で、K1とPrideに同時に予告して提示される条件をつり上げているらしい。
どちらにしろ真に観客を納得させる対戦相手は桜庭以外ありえない。ああ、今ならヒョードルでも面白いが、ヒクソンは勝ちにこだわってヒョードルより桜庭を選ぶだろう。


数年ぶりに観戦直後に感想戦で盛り上がって、充実する。ずっと一人での観戦が続いていた。
一人遊びに慣れているから観戦の満足感だけでも気にならないのだが、やはり喋ると感動の定着が違うのだよな。一人で感じて終わったことは長期記憶に残り難い。
群れ過ぎは衆愚を生むが、孤独は痴呆を作る。


とくに対策はせずに行ったが、広場と群衆に対するパニック発作は一切無し。何か体の奥の方で負の感覚が騒いでいてどうもそれは恐怖心らしいのだが、皮膚の表面には到達しなかった。
完治といえるのかは分からないが、ひとまず治癒。