ご近所マーケティング第?回め

◯「武道の心理学入門」小沢隆


O駅から何本か伸びているささやかな商店街の通りの一つでは、10年前には二つコンビニがあり - 仮にそれを駅に近い方からABとする - 、8年程前にまずBが無くなり、5年程前Bより駅から離れたところにCが出来た状態で2件安定していたが、今年初めにAが無くなって駅の真ん前に移り(A')、かつてAのあった場所のほぼ正面には全く新しいコンビニが出来つつある。


一方で我が家のすぐ傍の幹線道路沿い、車の流れは多いのだが道幅が往復一車線ずつぎりぎりで傍に駐車スペースがない店Xが潰れた。
この店、駅と駅の中間の非商業圏の端に位置し、住宅の建ち並んで他に競合の少ない地域で買い物に行くにはちょっと、という住民の需要だけで結構な集客になっていたと思われ実際長生きしていた。
結局は駅近くのコンビニの増加とスーパーの24時間営業によって追い詰められていったということか。
帰宅時のコンビニ利用は、同じ物を買うとしたら品切れや買い忘れに備えて、駅に一番近い所で済ますということもある。

となれば前半の話のO駅近辺のコンビニは次に無くなるのがCということになる。
Cは条件的には後半の話のコンビニに似て、幹線道路沿いなのに駐車場なし、O駅からのあの通りは8年前に2件あった内の1件が無くなったことからして、駅から二つ目までが大まかな採算ラインといえるだろう。
住宅街をバックに控えて競合店少ない、という状況もCにはあり、そのニーズがXより些か多い気もするのだが、決定的な多さではないだろう。


つらつら考えてみるに
・交通手段
というのが人口密度以上にコンビニを立地させるのに必要な条件なのではないか。
ああ、あそこが危ない、という店に気付き、出店すれば良いところに気付く。


ナチュラル・ローソンは利用者の幅が狭いことから大きな駅近くのみが良いと思われるのだが、ウチの近くのヤツはそうでもない。(理由は不明。)
利用率が高いので駅に近くに来てくれると嬉しいのだが。
コンビニとは離れるが、COCO壱よ、なぜもっと早くに出来てくれなかった。