’Starting Over’

また一日ブログを忘れ、どうせ跳ばしたならとさらに一日サボる。
ぼちぼち玄米菜食もゆるやかにリスタート中。
久しぶりに日の出前に寝る(予定)。


デスノート』5巻まで読む。<以下ネタバレ有り>
犯人を「記憶喪失」にするとは荒技。しかしどうやってライトにデスノート(による殺人の力)を戻すのか…まさか戻さない? ライトに、それも犯人としての自覚を持つライトに「裁き」が下りねば物語として決着しないだろう。
貸してくれた生徒曰く、最終巻のラストは「微妙」だそうな。
(そういえば同じく「倒叙物」の刑事コロンボでも犯人のお婆さんがボケて自分の犯行を忘れてしまい、そのボケている事も含めてコロンボが証明するエピソードがあった。)
キャラの誰にも親しみを感じられないのがこの傑作の欠陥か。キャラは欠点でこそ光り輝くという脚本の師匠の言葉を思い出す。Lがどこでも膝を曲げて腰を浮かせた半立ちで過ごし、ボロボロこぼしながらケーキばかり食っているのがかろうじてご愛嬌になっているくらいで、Lもライトも完璧すぎる。
ライトの犯罪哲学の基底に読者を巻き込むような情を置けばもっと深みが増す。ただ、そうすると情で逡巡する場面が頻繁に入り込むことになり、騙し合いのスピード感は削がれる。どちらに賭けるのが正解かは迷う。この選択が、この作品の将来の寿命にどういう影響を与えるだろう?