人を批評すれば、世界への感謝やら愛やら自他の成長過程への忍耐やらをなくしやすい。
逆に寛容や忍耐を強調すれば、現状維持に甘んじやすい。
あるいは、ものごとが完璧でないと文句を言っている人間は驚く程多い。(そういう論を突き崩すのは簡単で、では何を信頼しているのか、理想状態は現実のどこに存在するのか、などと問えば足りる。)
言葉には常に罠がある。
そこでバランスが重要となるわけだが、バランスを取るということは不安定な立脚点に立つということであり、その労苦は必ずしも人を引き付けない。