<自殺総合対策>死亡率の20%減少を目標 政府素案 (毎日新聞 - 04月27日 10:55)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=202453&media_id=2
記事引用したいが意外にも無断転載 NGでしたのでご覧下さい。


この記事によると自殺者は8年連続で3万人を超えていて、05年の人口10万人に対する自殺者の割合を示す自殺死亡率が24.2人だという。この数字はもちろん虚偽ではないのだが、実質的には50人に1人もの高割合で日本人が自殺している、という試算を半年程前このブログで公表した。(興味を持たれた方は「合理的ニヒリズムのために」http://d.hatena.ne.jp/F-I/20061022をご覧下さい。)
驚くのは、自殺死亡率が米国の3倍、英国の2倍だということ。もちろん、福祉先進国の北欧では生き甲斐を無くした老人の自殺が多いという噂を(またそれを否定する噂も)効いた事があるし、米英だけでなく他の先進諸国と比べてどうかという比較も必要だろう。さらに、発展途上国社会主義国の統計も気になる。自殺率による比較文化論がはとっくの昔になされているはずだ。
ひとまず、米英と比べて自殺率が高い理由として僕が思いつくのは、「自我の弱さ」「個の弱さ」である。しかしこの弱さを集団的同質性における強さの裏返しだと考えると、日本人の長所に内包されている短所であり、もはや受け入れるしかないリスクということになりはしまいか。