生活不安

天明やら天保やらの、江戸時代の飢饉の記述を読む機会があった。この当時幕府が備蓄米を始めるなど対策するのだが、その対策が手薄で役に立たない事もあったようだし、その備蓄を始める前にはただ運を天に任せて被害に流されていたと見える。
明治にはさすがに飢饉(飢死)はなくなったが、不作で子女を奉公や身売りに出すという話は何かと聞く機会が多い。(女子はそのかなりの割合が売春/風俗業界に流れて行った。)
日本の歴史上大多数を占める職業(or身分)の農民は、数ヶ月後に食事出来るかどうかあやふやだった。その状況は今も世界のどこかに残っているだろう。
我々自由業者の身分や生活が少々不安定だからといって、何を不平を言う事ができようか。