ヤマト実写化

大東亜戦争で沈没した船体を改造するという設定は…残らないだろうなあ。


水上用の船、それも大破している残骸を改造して宇宙船にするという設定は、子供向けでナンセンス度は高い。
日本人は、日本史上最大の悲劇の戦艦という物語を知っているがゆえにロマンティシズムで誤摩化される(この船にとってはリベンジ戦だったのだ!)が、外国人には受け入れがたいだろう。報道によると世界市場を狙っているという。
海上用艦船のデザインも同じようにナンセンスだから廃棄され、海上船「的」デザインの宇宙船に「ヤマト」という命名がされるのだろう。


発進の振動で赤錆を落とし、大地を突き破って浮上するヤマトは興奮するんだけどねえ。
製作者はあの名シーンに替わる設定を考えないとならない。
その他にもいろいろとハードル高いな。


来年後半、中・韓の政府・マスコミはこの実写版公開と付随するイベントとを日本の右傾化・軍国主義の復活と批判し、日本のサブカル好き左翼もその兆候探しと粗探しとでちょっとした祭りとなろう。
『君のためにこそ僕は死にゆく』とか『男たちの大和』とか最近もその手の批判を招く映画はあったが、話題性が違う。
地球の浄化装置を求めてイスカンダルを目指しながら結局ガミラスと戦って滅ぼすのは海外征服の意志を平和的に偽装しているのだ、とか、波動砲核武装の効果の宣伝だ、とか短絡した分析が出回ることになる。
戦闘シーンが派手でカタルシスがあっても、ヘタレでしょぼくても、どちらにしろ批判のネタに出来るので彼らは喜ぶ。


プロデューサーの西崎氏は絡んでいるのだろうか?
もう続編が前提になってる、てことはないよな(笑)。