『希望の国』12 園子温

半ば予想していたがやはり反原発偏向映画で、冒頭30分だけ我慢した。
園子温、感性で突っ走る力は凄いけれど、作家としてのスタンスの奥底にどっしりと「反社会」「反体制」の気分が居座っている。それは70−80年代の気分の悪しき部分であり、単純に過ぎる。個人の世界観を反映する作風が、政治的・社会的にナイーブな人にはウケるのだろうが、僕には作品総体があられもなく幼稚なものに見える。