『眠狂四郎無頼剣』66監督:三隅研次 脚本:伊藤大輔

上映時間が短く、説明ゼリフで省略されるところがある。複雑な人物関係が腑に落ちづらい。スケジュール逼迫で無理やり仕上げ、それが撮影後半さらにひどくなったようで、カット割りを諦めて無理やりロングの長回しで済ませているところがある。
ラストの立ち回りが「御誂次郎吉格子」を思わせる瓦屋根の上。天知茂大塩平八郎シンパの酷薄な叛逆のテロリストが、脅迫に入った家で見知った童女に寄せる純真な愛情。