『ハロルドとモード 少年は虹を渡る』71 ハル・アシュビー

ナチ収容所、反軍思想、人格障害的な犯罪性癖の肯定、反エスタブリッシュメント、ヒッピー思想、ニューエイジ…と古びて幼稚な時代色に半ば引いて見ていたが、ラストで老婆の潔すぎるほどの自裁、その死からむしろある力をもらって独り歩き出す少年に心を動かされる。
時代に淫していない。