K1GP 2004

迷いに迷った末、YAHOOオークションで安いまま買い手が付いていないチケットがあったので、ぎりぎりまで待って入札。競合なしで落札。
チケットの到着が今日の午前だったのには冷や汗かいた。


去年同様、目玉なき今年はかなりの空席を予測していたのだが、意外にも例年とほぼ変わらない満席。
リザーブファイトの出場選手をシークレットにしていたのが演出上の新機軸か。
勝戦の判定にはブーイングが飛んでいたが、ボンヤスキーが最終的に勝ちになったという意味では順当で、今回は他の判定決着の全試合が自分の感じたのと逆のジャッジが下されていた。セフォーvsガオグライやらホーストvsボタやら実現しなかったカードの方が面白い展開になりそうだった。
もっともドームの1階席から見た判断はさほど確実でもなく、家に帰ってビデオで見て印象が変わる事もある。


いつもながら、判定がおかしかった、と書くスポーツ新聞はないだろう。雑誌も殆ど書かない。
現場に行くとマスコミが見える。


次々と新しい血を導入して新鮮さを保ってきたK1で、僕もGPを見に行き続けて10周年。
しかしサップの次のムーブメントが起こせず停滞しているのは確か。
ガオグライぐらいではまだ弱い。


明日教える必要があり、電流のお勉強。
そういえば、2年前もK1の会場に中学入試用、中学参考書、大学入試用の3種類の参考書を持って行って広い会場でパニック発作を起こしながらも発作に取り合わないで試合の合間に電流の勉強をしたのだった。
そのまま徹夜で考え続け、授業に臨んだのだが生徒(中1・期末試験前日)は相変わらず電圧と電流の違いが分からないとぼやいて僕が準備しておいた電圧を位置の高さに例える参考書によくある説明を、電池の中に何で高さがあるのだ納得出来ない分からないと口をとがらす。そのうちに過去の勉強が願望通りに行かなかったトラウマを甦らせて口の端を垂れ下げて泣き始める。実は電圧と電流の違いなど今はどうでも良くV=IRとその並列/直列での計算を理解することが試験で点を取る早道なのだ。本質的ではあれど実効性には乏しい悩みにはまり込んでいた。
ふと、苦し紛れの思いつきで「袋に水を入れて穴を開ける。ぎゅっと握ると、強く握れば握る程水が早く出るだろう?その握る強さが電「圧」で流れる早さが電「流」だよ」と言ってみた所が一瞬にして納得して泣き止み、回路の計算問題に入れた。
フィクションの力を思い知った(笑)。
電圧と電流の違いは、いまだに分ったような分からんような。因果な事に問題だけは解ける。