自転車吐息

雨と不眠、その反作用の惰眠とで延ばし延ばしにしていたチラシ貼りがいい加減広告効果のある時期を逃し始めたので、徹夜明けとネズミ色の空を押して実行する。
5時間以上自転車をこいで、予定の約半分30枚弱を区内北半分に貼って回る。雨粒が落ちてきたが本降りにはならなかったのがありがたかった。
新しい店や居心地の良さそうな裏道、昔撮影に使った公園などなど、予想外に風景が楽しめた。近所の図書館が頭の中の地図よりはるかに東寄りに建っていた。9年住んでいた場所の地理感覚が正しくなかった。自転車旅行主義だのスロウフードだの先祖帰りの価値なんぞを唱える人間は反射的に軽蔑してしまう(世界は多面的で多くの逆説が成り立つのは当たり前ではないか)のだが、自転車移動はやはり捨てたものでもない。


その後の仕事はよく耐えた。タイミング悪く、そろいもそろって相談事を持ち込まれたので、鈍くなりそうな頭を必死で働かせる。


深夜のファミレスから引き続いて、コーヒーはトータルで2リットル以上飲んだ。


今日のタイトルの映画は見ていない。タイトルはとりあえず買い。