まだまだ下手なタルコフスキー。もっともその後も「上手い」と評価された訳ではないか。
この作品はかつて映画館で見ていたのだが、後半眠ってそのままになっていた。今日も緊張感のない演出にうとうとしかかるのを頑張って耐えた。
なお、人に言うと驚かれることがあるのだが、僕は他のほぼ全てのタルコフスキーの作品では緊迫感にうち震えてしまって寝た事がなく、このあたり逆説的な肯定となっている「眠い」という世評とはすれ違っております。
今回『ローラー』をきちんと見終えて、全作品を網羅した監督は相米慎二タルコフスキーとなる。

名人芸。


届いたDVD
◯'FRITZ LANG Cricle of Destiny'(インタビュー。アメリカ盤)


千石の安くて上手そうな食い物屋、銀座と新宿の電器屋回って、休日風の一日となる。
暑い日差しもまた気持ち良し。小さく幸せ。


夜、九州で試験勉強中のわが一番の親友から、陣中見舞いに送った食品のお礼の電話。
例によって健康法の話で盛り上がる。
世間話をする相手が少ないせいか、過呼吸気味に横隔膜が上がり切り、息せき切って喋ってしまう。息継ぎが適切なところで出来ず、早口になってろれつも怪しい。向こうも勉強のため社交が乏しく禁欲的な毎日で「何か全部言ってしまわないといけないような気になっちゃって、今ヘンになってる」と苦笑していた。
こんな毎日だからこそ、お互い健康法や日々の食事が趣味になってしまうのだなあ。
良い年をして、あさまし。