寝起きですぐ今日が割引日の8/21に書いた地味な自然食屋に入ったら、いつも買い物する夕方には居なかった店主夫婦がいて、普通に大根など見ている僕に自然食のスナックやらジュースやらの試食を勧めてくる。
唐突にご主人から「劇団かい?」と聞かれたので「スタッフですが?」と驚くと、何で役者じゃないんだ?、いい男だからこの店に来る業界人に紹介してやる、と言われる。「年いくつに見えます?」と聞こうと思ったが、馴れ馴れしいといえば馴れ馴れしいご夫婦だったのであまりこちらから近寄るのは止しておく。
それでも自然食の話をひとしきりしたら、「お兄さん気に入った」と通常の曜日割引の他、植物性の肥料しか使っていないという珍しい玄米を1キロ程プレゼントして頂く。
立地も悪く、お客もあまり多くないのにこの店主の太っ腹に、(たとえそれが営業戦略にしても)経営の先行きを憂える。他店には置いてない商品も多いので、存在はしていてほしいのだ。


炊いた米の飯、だいたい3ヶ月ぶり。
COCO壱なんてその辺にあるから有り難みを分かる人間は少ないだろうが、本当に旨い。


この場所に済んで丁度10年になるが、一度も入った事の無い、場末の肉体労働者向けの飯屋としか思えない店構えの定食屋がこの地域に名前を轟かせている、安さに味が全く比例しない最高の店だったとネットで知る。
かつて何度か試しに入ろうとしてはぎりぎりで選択を変えたのだった。閉店が7時頃というのも自分の遅めの夕食時間に合わなかったので、いつしか気にしなくなっていた。
失われた十年


地元のパン屋の旨さにも目覚めつつある。
こちらは普通に値段が高いのでヤマザキパンなんぞで誤摩化して敬遠していただけ。


世界は豊かだ、と身に沁みる。いや、本当に。