朝9時10分、仕事場の駅で降りて十数歩歩いたあたりで違和感を感じる。はてと体を探ってみると、定位置の左尻ポケットに財布がない。何気なく前やらカバンやらに入れてしまったかと捜すが、やはりない。このズボンの深さの無いポケットで、椅子や洋式トイレで落ちたことは何度もあった。
改札の有人ブースに駆け寄って「今出て行った電車の座席です」と言うのだが、駅員は「色は?」「幾らくらい入ってました?」とのろのろとノートに調書を取り始める。「書く前に連絡して下さいよ!」と叫びに近い声をかけるのだが反応が無く、2度繰り返すとようやくのろのろと時刻表を確認して電話を取った。2つの駅で電話に応答が無く、3つ目「では」届いていないという答えを得る。主要な駅以外では、この手の遺失物の緊急捜索に回せるような余剰人員は準備していない、と後から説明された。
12時半と6時半にオンラインで検索した結果の報告を受けたが、届け無し。
現金は1万円ちょっとだったが、プリペイドカードや金券を含むとトータルで4万にはなる。
会員カード類の停止。最近は発見されても使用再開が出来ず、全て廃棄で新規発行となるシステムが多いと分かる。
免許書も。中国人や韓国人の犯罪の嫌疑を掛けられることになるのだろうか。


この日にかぶるか、というタイミングで姉より父の生活援助の相談のメール。
劇団の顔合わせなどで多忙ということもあり、後日電話を入れることとする。