なぜ俺は侯孝賢じゃないのだ?

  • 『ステキな彼女』80
  • 『風が踊る』81 ともに侯孝賢

「葛藤」も「セントラルクエスチョン」もロクにない、ハリウッドのセオリーから見たら全く想定外の侯孝賢の傑作群。最近のハリウッド脚本ノウハウ本で語られているセオリーではカバーできないものがあると改めて確信する。
侯孝賢本人は、まだ映画に十分意識的ではなく見返すのが嫌だ、と語るこのデビュー直後の二本だが、歌謡映画という体裁を超えて、エピソードの語り口や画面構成において映画でしかないものがもう滲み出ている。


現役作家では今だにイーストウッド侯孝賢がツートップ。


◯「学校で教えない現代戦争学」
◯「戦争の正しい始め方、終わり方」
◯「戦争と経済のカラクリがわかる本」すべて兵頭二十八


上記は先月注文した古本。
今月は今年二度目の本を買わない月間とする。意識的に制限する期間があると、だらだら欲望の赴くままに任せるよりは依存の予防に(あるいは治療に)なる。
思えば今年は本と食材については結構な贅沢をしてきたなあ…。コントロールしよう。