ちょっとした偶然の記

夜、最近登録したばかりの大手の塾から家庭教師の依頼の電話があった。
その電話をかけてきた社員の人が、いきなり
「つかぬ事をお聞きしますが、I先生は他のセンターに登録してお仕事を引き受けてらっしゃいますか?…具体的にはどちらで?…代々木にあるセンターなんかには?」
などど質問を重ねてくる。
個人情報の悪用に警戒せねばならない昨今のこと、不審に思って「どういった意図でお聞きになっていらっしゃるのでしょうか?」と訪ねると
「私、『C』と申しまして…」
Cとは非常に特殊な苗字。
ここ数年のメインクライアントである代々木の家庭教師センターで以前営業をやっていた人。
今はこの会社にいて、最近登録した僕の噂を聞いて、仕事の連絡がてら本来の連絡担当者の代わりに電話くれたらしい。


数日前に、このCさんが持ってきてくれた仕事である、某事件への関わりで有名なお宅の子供とメールでやりとりをしたばかり。3年前中学受験で失敗した学校に再度高校受験で挑むという話を聞いた。別に頻繁にメールをやりとりしている訳ではなく、今年初め急に先方からメールが来るようになってから、まだ2、3回。
Cさんとの関わりはこの一件だけだったことを思えば、なかなかの確率の偶然。
そういえば今日はこの電話の直前に映画学校時代の知り合いも駅で見かけている。
こんなに重なるとシンクロニシティユングのいう意味のある偶然)を疑いたくなるが、意味は見出せない。