◯高校単位履修不足問題
約20年前僕の行った高校でも美術は絵か書道の作品をわずか一つ提出させるだけで単位にしていた。
今回、やってた教師の側は「暗黙の了解で認められていたんじゃないの!?」と不意打ちを喰らった思いだろう。
要は、身に付けるべき教養で構成された学習指導要領と、受験科目との食い違いをもっと小さくすべきなのだ。


ところで、高校で世界史Aが必修になるということは、3〜4年前学習指導要綱改訂時に大々的に報道されていたではないか。規定どおりに授業している高校では、ふつうは必修というアナウンスがなされた上で授業されている。他の高校の生徒と付き合いあるだろう? そして何の勉強しているか雑談のネタになりがちだろう。
被害者といわれる生徒達・父兄達の大多数が、実のところは指導要綱違反に気付きながら受け入れていたのは間違いがなく(*)、その点を指摘すらせず教師ばかりに責任を負わせるメディアの報道姿勢は、まさに大衆迎合という以外の表現が見当たらない。
ありふれた表現だが、メディアも商売。買い手の批判は出来ない。
基本的に学校教師は嫌いなのだが、この件に関しては同情する。


*行っている高校のカリキュラムの内容を知りもしなければ調べようともしなかったという人の場合は、自分や自分の子供が時間を費やしていることへの意識の低さをこそ、まず咎められるべきだろう。教師を批判する資格はないといえる。