惰眠なさい

…最近またちょっと。猛省中。


◯「皇国の守護者 1巻」作・佐藤大輔/画・伊藤悠
古本。
◯「健全なる精神」呉智英
長めの論考が多く、最近の呉智英の本の中では一番読み応えがある。
一つ要約して引用。70年前後の二つの大学の地位向上の話。
かつて、漢字は自分の名前と「日大」くらいしか書けない日大生と揶揄されていた日本大学が一般に認知されるようになったのが全共闘運動の頃。東大とともに運動の中心を担い、日大生「でも」政治が語れる、と。69年の入試志願者数は一気に前年比1.5倍と激増する。
上智大学は別の原因。就職担当職員が企業を回って「うちには学生運動しているような反社会的な学生はいません」と売り込んで歩き、就職実績が上がり、それがやがて入試の人気に反映した。ミッション系だから、事実学生運動は下火だったのだろう。こちらも、以前はこれといって目立たない大学だったという。
この二つの大学は、「大学解体」とも主張していた全共闘運動の恩恵で得た(笑)地位を、その後も保持し続けて今に至る。上智なんかは早慶と肩を並べている。