手帳だけでなくメモも中毒

◯「映画渡世・天の巻」マキノ雅弘
文庫版、100円古本。84年の初版なれど、割とページは綺麗。日本映画黎明期ー黄金期の大監督、マキノ雅弘の自伝。
おそらくは聞き役がいてテープに取った話をまとめたのだろう、講談めいた語りのリズムのある文章が抜群に心地よい。こういう語りの出来る人間はとりあえずモテるだろう。


飯田橋にてセミナー。とある技術を鍛えるためメモ取り禁止(記憶力養成ではない)。
話を聞いている最中は良かったのだが、終了した後に微妙な気分。話を聞いた感触はあるのだが、それが記憶に残っているかどうか自信が持てない。受験勉強のノウハウが骨までしみ込んでいるからなあ。読書も、小説ですらペンを持って書き込みするか、最低限いつでも書き込みが始められる準備をしていないと頭が回らない。
憶えている範囲でメモ化しておく。不安は去らず。
淀川長治日本映画学校で講義する時、やはり学生にメモを取る事を禁止していたという。