偶然3連発

東京駅に向かう電車で劇作家/演出家のK上尚史氏が同じ車両に乗って来た。昔のエッセイに中央線沿い住んでいると書いていたが、ずっと住み続けているのだろうか?
この人に注目したのは24年前DJを務めていた深夜のラジオ番組で、ノリ良く笑かせつつもしばし登場する演劇や演技に対する知的で鋭い寸言に感心したのだった。今思い返してみても、20代のこの人は本当に頭が良かった。
演劇や小劇場というジャンルに最初に親近感を持ったのはこの人とあの番組が最初だ。当時僕は長崎にいて、地元では放送していないので電波の悪い県外の放送局にダイアルを合わせていた。

  • 『幕末』70



フィルムセンターで行列用のソファーに座りかかって、一つ前の席にいる人が、若手ながら渋い演技をするN島秀俊氏だった。リメイクするとしても坂田三吉はやりそうにない。まさか関根八段役?まあ純粋な勉強なんだろう、前にもフィルムセンターで見かけている。たいがいの映画・テレビ関係者は「古い映画」はただ「古い」と思っているのに、偉いぞ。

  • 『王將』48



本日3本目のために入館すると、数多いおじいちゃん客の一人に、また見知った顔。いつも夕刊で募集しているご招待チケットでの只見ながら、劇団を毎回見に来てくれている人。見かけに、カタギでなく芸能関係で働いていた匂いがする。2年前に新宿のコヤで、後ろの席の人の足が背もたれに当たる、とお客どうしでトラブルになったのだが、一方の当事者。処理にあたったのでよく覚えていた。営業活動をしようとしたがタイミングを逸する。

  • 『われ幻の魚を見たり』50 上記全て伊藤大輔