「答えは見つかりません」

これまでキリスト教徒はどんな態度で天災の被害者となった信徒に接してきたのだろう?
万能の絶対神を抱いていれば、この地震もまた神の仕業となる。
いざ不幸に臨むと「これは神の与えた試練です」とは言わないのがキリスト教徒の節度?これは人の感情には叶うが、卑怯とも思える。


「私も「なぜ」と自問…震災体験少女にローマ法王
読売新聞 4月22日(金)22時21分配信
 【ローマ=末続哲也】ローマ法王ベネディクト16世が、22日放映のイタリア国営テレビRAIのカトリック教徒向け番組に出演し、東日本大震災を体験した7歳の日本人少女からの「なぜ子供も、こんなに悲しい思いをしないといけないのですか」という質問に答えた。


 RAIなどによると、法王がテレビで一般視聴者の質問に答えるのは初の試み。質問者は約3000人の応募から選ばれた7人で、うち1人がイタリア人の父、日本人の母を持つ千葉市の少女(7)となった。少女は自宅近くが液状化の被害を受けた。


 少女は「私は今、とても怖いです。大丈夫だと思っていた私の家がとても揺れたり、私と同じ年ぐらいの子供がたくさん死んだり、公園に遊びに行けないからです。なんでこんなに悲しいことにならないといけないのですか」と、ビデオ映像を通じて日本語で質問した。


 これに対し、法王は「私も同じように『なぜ』と自問しています。答えは見つかりませんが、神はあなたとともにあります。この痛みは無意味ではありません。私たちは苦しんでいる日本の子供たちとともにあります。ともに祈りましょう」などと答えた。



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昨日『男たちの大和』で起こった興味で、家にあった『タイタニック』2本組200円と『プライベートライアン』980円のVHSで、現代の「サンドイッチ」の部分を見直す。
タイタニック』はついつい本筋のタイタニックの航海までちょこちょこ見てしまう。前から思っていたが恐るべき上手さ。金がかかった「大作」だからという理由でなく、長く生き残るだけのものがある。
一方『ライアン』の「サンドイッチ」はハリウッド映画とは思えない程シンプルで面白みが無く、むしろ印象に残らない「死んだ」シーンだった。ファーストカットとラストカットの逆光にくすんでいる星条旗を見ると、むしろこの現代のシーンには沈滞した印象を与えようという底意を読みとることも可能だが…一歩間違うと映画全体をつまらなくしてしまう演出をやるだろうか?