フリクション2件

ボイステクノロジー
この2回目の一連のセッションでまた幾分かは改善したが決定的な改善は見られない。9月上旬の第一期のセッション終了時には及ばない。
先生からはいくつか認知療法的アプローチ - 自分の良いところを見つけるよう指示されたり、過去の事実が本当に現在に影響を与えているか質問されたり - を試みられた。改善しない原因を探ってみたいとのこと。
お互い多忙な2週間をおいて再度取り組む事になる。その間その認知療法的な指示を試してくださいと言われたが、「お言葉を返すようで恐縮ですが」と前置きした上で、その手のことは散々試してきたので効果があるとは思えない、と率直に伝えた。


稽古も押し詰まって、劇団主宰と最終形に向けて密談。
昨晩睡眠不足を気にしながら、演出と脚本にテーマを分けて書いた、僕のメールの印刷を前にしながらの話となる。
演出上の改善点は概ね意見の一致を見たが、脚本の謎解き(本来コメディ劇団だが、今回の作品は物語の軸がミステリーになっている)の部分で180度といってよいくらい意見が食い違う。
僕が展開上引っ掛かるところを主宰は戦略的に考えた上の判断で間違っていないという。劇団の他のメンバーからも異論が出ていないらしい。主宰曰く、僕の読解は理知的に過ぎて物語の「情」の流れから離れるので「情」によって納得出来る部分が分かっていないのだという。
確かに作品にエモーショナルに巻き込まれるレベルは人並み以下だろうと自分でも思うが、物語の情報のパズル(しかも推理ものだから、より緊密な構築性が要求される)に多少のバグが紛れ込んでいるという感触が消えずにいる。うーん。