解禁

TFTの講師もやっている人のセルフ・コーチングのセミナーに参加。
後半は願望達成のためのメディテーション
いろいろとヒントを貰う。

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食材制限解禁。一番長い食材で7ヶ月ぶり。
パスタをヴィア・マーマ(旧店名ポポ・ラ・マーマ)に食いに行く。サイド・オーダーでオムレツも食す。ヴィア・マーマってこの程度の味だったか?とさしたる感慨も無し。


こういう解禁はもっとイヴェント化すべきかもしれない。
実はヴィア・マーマにはかなり気合いを入れて行ったのだが、パスタ食ってみたらあっけなくてこれからこだわって演出する意欲がなくなってしまった。
今後も食事制限は再開する可能性があるし、プラスαで美味しさや楽しさの記憶を持ってしまうと、その分先の節制が辛くなる。


というわけで感激少なくだらだらと解禁することにして、パスタ食ったその足でコンビニでドーナッツ買う。旨し。立て続けに5袋程食い、懐かしき胃もたれがやってくる。
家に帰って、禁止直前に購入したまま半年家に置きっぱなしになっていた炭酸水。…人生の約1/60くらいの時期離れていたからといって大した感慨は起らないのだなあ。
かつての依存度にもよるのかもしれない。炭酸はもともとほとんど飲まない時期があった。
次に、カモミールティー。(ハーブも禁止があったのだ。)…メーカーが悪かったか?


もっとも、感激がぼちぼちとはいえども、食事制限中にリストに書いた料理はやはりひと通り食ってしまわないと「落ち着かない」気がする。ヘンな話しだが。

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話は変わるが、10年程前、インドに行った時のこと。
日々カレーと欧米風の朝食とたまの中華(これが日本の常識では考えられない程雑な中華なのだが)という食生活で滞在が1ヶ月を超え、俺全然どこの国の食事でも適応できるじゃん、全然日本食恋しいとか思わないし、とボヘミアンたる自信を深めていた。生水まで飲んだのだが、入国当初少々お腹が緩くなったのはそのせいか、というくらいで平気だったのだ。
じゃあぼちぼち邪魔だから、と日本から持って来ていた携帯用の日本食を片付けることに決め、お湯を加えて準備した。
一口、みそ汁を口に含んだ瞬間、停電していた家のブレーカーが上がったような感覚。瞳孔が開いた気がする。そのままフリーズ・ドライの「あさげ」を一気のみした。あまりの満足感に頭が白くなった。瞑想やドラッグよりもキいた。
君が代の幻聴が聞こえてきて、バルコニーで手を振る昭和天皇のお姿が目に浮かび…とはまさかならなかったが、我々は「故郷の味」には強烈に洗脳されていて、おそらくは生涯逃れられないものだと分かったのだった。

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一日2食のペースはもう崩す気が起きないので維持。3食に戻すと脳に石が詰まったように鈍くなるのが目に見えている。

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◯『村上龍文学的エッセイ集』村上龍