• 『ウオーク・ザ・ライン 君につづく道』05 ジェイムス・マンゴールド
  • 『ラストデイズ』05 ガス・ヴァン・サント

一本目を見た後、ジェイムス・マンゴールドって職人だなあと気持ちよくなったのだが、ラストデイズの剥き出しの存在論的映像を見せつけられるとやはり圧倒的に後者が優れている。片やドラッグに溺れつつカムバックするジョニー・キャッシュ、方や自殺する前2日のカート・コバーン、テーマも似てるから余計に。(このプログラム組んだ人は偉い。お勉強になる。)

『ラストデイズ』と同じく「ブレヒト的」。
勉強になるので紹介を引用
「撮影する側と被写体の間に存在する権力関係。被写体の発言や身ぶりを切り刻み、作り手の作為に沿うように文脈を作り出す編集という行為の権力性。この映画は、誰もがどこかで意識しながら、結局は目を瞑るしかない映画の権力性と真正面から向かい合う。「観客を作られた世界に引き込み、興奮と陶酔を味わせるのではなく、観客に現実に対する思考を促し、活動力を鼓舞する」というブレヒトの演劇に対する態度の映画的実践(井土紀州)」


罠に嵌めるとかそういう意味ではないが、自分が戦略的に世の中と関わることはある。
そして自分が思いつくようなことは人も僕に仕掛けてくる。
他に入札が無いのですっかり安心していたヤフオク、家に帰ってみたら終了時間ギリギリに10円高い値段が付いて持っていかれていた。珍しい出物だったのに…。