勉強を教えている女の子が先週16歳の誕生日で、基本的にはどの生徒にもやることにしている誕生日プレゼント(最近の定番の一つ、ファイティンのチタンネックレス)を、帰る間際に取り出して渡した。ふつう人は教師からプレゼントを貰う機会は少なく、不意打ちゆえに喜んでもらえることは多いのだが、その子は妙にハイテンションになって、何かお返しをしなければと思ったのか「私のダンス見て下さいよ」と先週の学園祭で撮影したというDVDを準備し始める。「時間大丈夫ですよね?」と問われて、「帰るところだったじゃない」などと答えられる訳もなく、ホームビデオの映像が始まる。幸いにして高校生としてはなかなか悪くないダンスで見ていて辛いということは全くなかったのだが、優美な動きを鑑賞しているとこちらも照れてきて、もともと苦手なコメントがさらに出てこなくなってしまい、困った。
ああ、恥ずかしい。