「分からんのか健一、この世界が、生きることそのものが地獄なのだ」

(from『不夜城馳星周

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5h程眠り、一食。
眠気はさほどでもないが、体が疲れている。


前回のprideアメリカ大会のDVDようやく到着。
遅い…。来週迄見れないじゃないか。

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 言葉が普遍化すればするほど、そして言葉と私たちとの契約関係は公明正大で普遍性をもたねばならぬといふ言語観が支配的になればなるほど、私たちは自己分裂に陥り、孤独になる。なぜなら、私たちはさういふ透明な言語観に隔てられて、事物そのものを、といふよりは事物と私たちとの関りあいひをぢかに表出する言葉からはぐれてしまふばかりでなく、ひそかにそれを軽蔑し、隠し女のやうに人前に出すことを恥ぢるやうになるからだ。私たちは言葉といふものとめいめいに私的な契約関係に入ることをうしろめたく思ひはじめる。実はそれこそ本当のあり方であるのに、私たちはそれを野合にすぎぬものと思ひこまされる。さうして私たちは自分自身を否定し、自分自身から引離されてしまふのである。
                                                    」
福田恆存『批評家の手帖』103章より、原文は旧字体